道徳的動物日記

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2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「なぜヨーロッパが世界を征服したのか?」  by フィリップ・T・ホフマン

www.foreignaffairs.com 今回紹介するのは、歴史学と経済学の教授であるフィリップ・T・ホフマン(Philip T Hoffman)が2015年の10月に Foreign Affairs に掲載した記事。同年に発売された自著の 『Why Did Europe Conquer the World ?(なぜヨーロッ…

「遺伝子選別という諸刃の剣」 by ピーター・シンガー

www.project-syndicate.org 昼にアップした記事に関連して、倫理学者のピーター・シンガー(Peter Singer)が Project Syndicate に発表した記事を紹介する。10年前に発表された記事なので、記事内の情報は古くなっていることには留意してほしい。 なお、…

「才能遺伝子の倫理:『ガタカ』の世界への道のりか?」 by ジュリアン・サバレスキュ

オーストラリアの Conversation 誌に掲載された、倫理学者のジュリアン・サバレスキュ(Julian Savulescu)の記事。知能に関する遺伝子に関する研究結果について紹介しながら、生まれてくる子供に対する遺伝的な介入の是非について論じた記事である。特徴的…

「生命倫理学者?邪魔だからどっか行け」by スティーブン・ピンカー

www.bostonglobe.com 本日紹介する記事は、心理学者のスティーブン・ピンカー(Steven Pinker)が2015年の8月1日に Boston Grobe に発表した記事。タイトル通り、生命倫理学者たちを生命医学研究の障害だと見なして痛烈に批判している記事である*1。 …

「私が功利主義者ではない理由」 by ジュリアン・サバレスキュ

blog.practicalethics.ox.ac.uk 昨日に引き続き、Practical Ethics からジュリアン・サバレスキュ(Julian Savulescu)の記事を紹介。 「私が功利主義者ではない理由」 by ジュリアン・サバレスキュ 功利主義は多くの人々に嫌われていて、中傷されていて、誤…

環境倫理と動物倫理についての論文を雑に紹介

davitrice.hatenadiary.jp 昨日に紹介したこの記事に関連して、倫理学者のゲイリー・ヴァーナー(Gary Varner)が The Oxford Handbook of Animal Ethicsに寄稿している記事「環境倫理、狩猟、動物の位置付け(Environmental Ethics, Hunting, and the Place…

「トロッコ問題:殺すことと死ぬに任せることとの間に道徳的な違いはあるのか?」 by ジュリアン・サバレスキュ

blog.practicalethics.ox.ac.uk Practical Ethicsに掲載された、倫理学者のジュリアン・サバレスキュ(Julian Savulescu)の記事。レクチャーとして口頭で発表した内容の書き下し文?であるようだ。英語圏の倫理学ではいわゆる「トロッコ問題」についてよく…

「文化相対主義と女子割礼」by ドミニク・ウィルキンソン

blog.practicalethics.ox.ac.uk 今回紹介するのは、イギリスの Practical Ethics というサイトに掲載された、倫理学者のドミニク・ウィルキンソン(Dominic Wilkinson)による記事。 「文化相対主義と女子割礼」by ドミニク・ウィルキンソン 2014年2月…

「猫戦争:自然保全の道徳的汚点」 by ウィリアム・リン

www.huffingtonpost.com 本日紹介するのは、環境や動物に関する倫理や政策を研究しているウィリアム・リン(William Lynn)が英語版ハフティントンポストに発表した記事。 natgeo.nikkeibp.co.jp 上の記事にて紹介されている、『Cat Wars』という著作とそれ…

ナショナリストの道徳とグローバリストの道徳

http://www.nytimes.com/2016/07/15/opinion/we-take-care-of-our-own.html?_r=0 本日紹介するのは、ニュヨークタイムスのコラムニストのデビッド・ブルックスによる記事。昨日はジョナサン・ハイトによる「ナショナリズムは、いつ、なぜグローバリズムに打…

トランプ支持者の心理・権威主義と反移民

www.the-american-interest.com 本日紹介するのは、 社会心理学者のジョナサン・ハイト(Jonathan Haidt)が American Interest 誌に発表した「ナショナリズムはいつ、なぜ、グローバリズムに打ち勝つか(When and Why Nationalsm Beats Globalism)」という…

Amazonで欲しいものリストを作りました

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「性別間の生物学的な差異は存在しない、という社会学者たちの宗教」 by ジェリー・コイン 

The sociological religion of no biological differences between the sexeswhyevolutionistrue.wordpress.com 昨日に引き続き、進化生物学者・無神論者のジェリー・コインのブログからまたまた記事を紹介。 「性別間の生物学的な差異は存在しない、と…

「"権利"について語るのはもう止めよう」by ジェリー・コイン

Let’s stop talking about “rights”, or at least don’t assert them as unquestionable givens « Why Evolution Is True 今朝にアップした記事に引き続き、進化生物学者であり無神論者であるジェリー・コイン(Jerry Coyne)のブログから記事を紹介。コイン…

「聾者がアクセスできなくて不平等」という理由で、カリフォルニア大学バークレー校の無料公開オンライン講義が中止されるかも、という記事

タイトルに書かれている事態について、生物学者のジェリー・コインがブログで書いていた短い記事を紹介。 今回の事態についてはこちらの記事などでも紹介されている*1。 UC Berkeley cancels free online courses because they weren’t accessible to the de…

「功利主義:5人を救うために1人を殺すことは道徳的か?」 by フランク・S・ロビンソン

Utilitarianism: Is Killing One to Save Five Moral? | The Rational Optimist 今回紹介するのは、フランク・S・ロビンソン(Frank S Robinson)という人のブログに掲載された、ジョシュア・グリーンの『モラル・トライブズ - 共存の道徳哲学へ』の書評的な…