今回紹介する記事は、ジェリー・コインの「リベラリズムの死」。
以下のTogetterに掲載している、リチャード・ドーキンスの発言にて紹介されている記事である。
Dear @NECSS this is the kind of thing being satirised by the "Feminists Love Islamists" vid for which you banned mehttps://t.co/64VC9i7nSx
— Richard Dawkins (@RichardDawkins) 2016, 1月 30
「NECSS(*「科学と懐疑主義」会議)様へ、この記事に書かれているようなことが、あなたが私を立ち入り禁止にした理由である「フェミニストはイスラム主義者を愛する」という動画が風刺していたことだ。」https://t.co/d8MVd0xxy9
— デビット・ライス (@RiceDavit) 2016, 1月 31
「リベラリズムの死: ゴールドスミスのフェミニストたちが、フェミニストの講演者マリアム・ナマジエに対するイスラム教徒の反対運動に連帯する」 by ジェリー・コイン
昨日に私が言及したように、元イスラム教徒のマリアム・ナマジエによる「ISISの時代における背教、冒涜、表現の自由」と題された講演がロンドン大学のゴールドスミス・カレッジで行われた。*1*2そして、彼女の講演はイスラム教徒の学生たちによって繰り返し妨害された。下に掲載した動画は、どのような妨害が行われたかを映している。深刻で、過酷で、度を外れて無礼な妨害だ。
人権を守り、一部のイスラム教徒による人権侵害に反対するために、ナマジエは疲れを知ることなく働いてきた。特に、女性に対するイスラム教の抑圧が、彼女が最も集中して反対してきたものである。皮肉なことに、彼女の講演はゴールドスミス・イスラム協会と団結した、大学のフェミニスト協会からも反対されていた。
以下は、ゴールドスミス・カレッジのtumblerから引用した文章だ。*3
ゴールドスミス・フェミニスト協会はゴールドスミス・イスラム協会と連帯します。私たちは、無神論者・世俗主義者・ヒューマニスト協会(訳注:ナマジエの講演を主催した団体)の行為に対するゴールドスミス・イスラム協会の非難表明を支持します。イスラモフォビアとして有名な人物を我々の大学に招待することはヘイト的な環境を大学にもたらす、という主張に私たちは同意します。
私たちは、Facebookにて、イスラム協会の投稿を連帯のメッセージと共にシェアすることで、支持を表明しました。私たちのFacebookページは、団体の会員が交流を行うことを目的としており、学生自治会の方針の下、会員たちの安全の確保が最優先事項となります。私たちは、私たちの交流を脅かし学生の疎外化を促進するコメントと投稿を削除する権利を所持しています。
もし誰かが「ヘイト的な環境」をもたらしていたとしたなら、それは、明らかにナマジエのことを憎んでいて彼女が発言することを防ぎたがっていた、言論の自由に対する抑圧者でありプロフェッショナル「私は傷付けられた論者(I'm offended-ites)」である連中のことだろう。ナマジエに対する非難にフェミニスト協会も参加して、彼女のことを「イスラモフォビアとして有名な人物」と呼び、無神論者・世俗主義者・ヒューマニスト協会によるナマジエの招待に反対したことは、非難すべきことだ。そして、彼女たちが連帯したイスラム協会は、女性を抑圧していることで有名な宗教(女性に対する抑圧はシャリーア法に書かれている)を支持する団体なのだ。
今回のようなフェミニストとイスラム主義者の恐ろしい連帯は、左派を蝕んでいる癌の症候である。左派は、あまりにも頻繁に、フェミニズム的な価値観や啓蒙主義の価値観への支持よりも、犠牲者とされている人たち(特に、その中でも白人ではない人たち)への共感を優先してしまう。女性の平等への支持を表明している訳でもなくシャリーア法の改善を行おうとしている訳でもないイスラム教の団体を、いかなるフェミニスト団体が支持できるというのか、私には想像もつかないことだ。
ナマジエがどれだけ「ヘイトに満ちている」か知りたいのなら、以下に掲載した、ゴールドスミスで行われた彼女の講演を映した動画を見ればいい。彼女が節制と情熱を兼ね備えた人間であることだけでなく、甲高い声の反イスラム主義者とは程遠いことがわかるだろう。まだ、学生たち(多くはイスラム教徒であるようだ)の悪しき振る舞いを見ることもできる。口笛を吹き、立ち上がって叫び、ナマジエの話を中断し、彼女が使っていたパワーポイントの電源を切ることさえ行って、学生たちはナマジエの講演を繰り返し妨害した。そのような状況で、誰が講演を行えるだろうか?私だったら諦めていただろう!警備員は妨害している学生の一部を追い出したが、講演の間、ナマジエは常に冷静でいた。このことは彼女の人品を証明するものだ。
私は動画を最後まで見た訳ではないが、途中まででも、妨害の事例が複数映されている。
7:40
8:06(口笛)
11:38
14:00 大混乱が起こる
更に多くの口笛が吹かれる。イスラム教徒たちが教室から出ていく。
35:21 学生によって、プロジェクターの電源が切られる
etc.
このような行動に無神論者と左派が沈黙することは、敗北を意味するのだ。