翻訳の出版当時から気になっていたのだが(著者の前著の『脳は楽観的に考える』もそれなりに印象深かった)、図書館での予約数がハンパなく、一年半経ってようやく借りれることになった。
しかし、期待していたほどにはおもしろくない。もうすこし社会的な要素や倫理的な要素が含まれているかと思ったのだけれど、あくまで心理学的な話が続くだけ。どちらかというと、ビジネスやマーケティングの場面に応用することを期待して読まれている本だ。『影響力の武器』とか『人を動かす』とかのあたりと同じような立ち位置にいるのかもしれない。もう返却してしまったので引用とかはできないのだけれど、まあ、本の趣旨はHONZの紹介で充分だし、具体的な研究結果とか「人を動かすテクニック」を知りたいなら本を買って読めばよろしい。