道徳的動物日記

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「『公共的理性』の意義と、リベラリズムが信頼を失わないために必要なこと」(学会発表原稿)

pssj.info 昨晩の科学哲学会・サテライトイベントで読み上げた発表原稿、昨年出版の『モヤモヤする正義』で自分が行った議論や出版後に変わった自分の意見・考え直したところなどを上手くまとめられたと思うので、こちらにもWordファイルからのベタ貼りで放…

朝日新聞「じんぶん堂」で『モヤモヤする正義』に関する記事が掲載されました

book.asahi.com モヤモヤする正義 作者:ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 Amazon 第四章をベースとした議論になっています。よろしくお願いいたします。

大きな「壁」にぶつかって割れる「卵」の側に立つのは誰か? 4月25日に代官山蔦屋書店でイベント開催します

4月25日(金) 、東京の代官山蔦屋書店にて、『モヤモヤする正義』に関して応用倫理学者の奥田太郎さんやアーレント研究者の三浦 隆宏さんとトークイベントを行います。 題は『大きな「壁」にぶつかって割れる「卵」の側に立つのは誰か?』です。 ZOOM配信…

講談社現代ビジネスで『モヤモヤする正義』の内容を紹介する原稿を執筆しました(3)

モヤモヤする正義 作者:ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 Amazon 「SNSとネットこそが、民主的な言論の場である」…? トランプとマスクが進める「言論の自由」政策が、破壊しようとしている「重要な価値」 gendai.media 『モヤモヤする正義』の第2章「『思…

『週刊文春』に『モヤモヤする正義』に関するインタビューが掲載されます

モヤモヤする正義 作者:ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 Amazon 週刊文春 2025年 2/6 号 [雑誌] 文藝春秋 Amazon 明日1月30日発売の、2月6日号です。電子版はもう読めるようです。よろしくお願いします。

講談社現代ビジネスで『モヤモヤする正義』の内容を紹介する原稿を執筆しました(2)

モヤモヤする正義 作者:ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 Amazon gendai.media ちなみに、6章と7章の目次は下記の通りです: 第六章 男性にも「ことば」が必要だ1 男性の不利益や被害は社会から無視されている?2 ひとりの男性としての経験と感情3 なぜ現…

講談社現代ビジネスで『モヤモヤする正義』の内容を紹介する原稿を執筆しました(1)

モヤモヤする正義 作者:ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 Amazon 『勘違いしている人も多い…「ポリティカル・コレクトネス」と「リベラリズム」の関係をご存知ですか?』 gendai.media 『モヤモヤする正義』で論じた内容について「リベラリズム」と「批判…

2024年の本ベスト5+年内に読んだ本たち(政治哲学とヨーロッパ哲学を中心に)

本日、1月2日はわたしの誕生日です。36歳になりました。ヘビ年なので年男でめでたいです。よかったらなんか購入してください。 www.amazon.jp さて、例年、わたしは哲学を中心としながらもさまざまなジャンルの人文書を読んでおります。また、最新の本を読む…

素晴らしきVery Short Introductionの世界

Xやnoteが差別や嫌悪を増幅・扇動する社会悪であるのと同程度にははてなも社会悪なので、もうあまり使用したくないのだけれど、先日に某オフ会に行ったところ数名の方から「ブログを更新しなくなって寂しい」「書評は役立っていたから再開してほしい」と声を…

二作目の著書『モヤモヤする正義 感情と理性の公共哲学』本日発売です

モヤモヤする正義 感情と理性の公共哲学 (犀の教室) 作者:ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 Amazon 本のなかでは、はてなブックマークのこともnoteのことも批判しています(宣伝のためには結局はてなもnoteも使わなければいけないのが世知辛いところですが…

著書『モヤモヤする正義:感情と理性の公共哲学』が出版されます

www.hanmoto.com Amazonの予約ページはこちら。 2022年の前半に「晶文社スクラップブック」に連載した内容を大幅加筆していった結果、合計560ページの大著となりました。第七章を除くほとんどの章が連載時から2~3倍の文章量になっており、トピックやテーマ…

2023年のおすすめ本(哲学&社会科学系がメイン)

なんかこのタイミングで「2023年おすすめ本」の記事を書いたら多くの人に読んでもらえそうな流れなので、書いておきます(それぞれの本の詳細な感想や書評は各記事へのリンクをクリックしてください)。 ■今年のベスト本 今年に発売されたなかでの個人的なベ…

真・公共的理性とはなんぞや(読書メモ:『政治的リベラリズム』①)

政治的リベラリズム 増補版 (単行本) 作者:ジョン・ロールズ 筑摩書房 Amazon 年明けからは分厚い本を読めるタイミングもしばらくなさそうなので、以前にほしいものリストからいただいた『政治的リベラリズム』を手に取り*1、とりあえず第二部第六章の「公共…

「恥辱」と法、ヌスバウムによるJ・S・ミル論(読書メモ:『感情と法』③)

感情と法―現代アメリカ社会の政治的リベラリズム 作者:マーサ ヌスバウム 慶應義塾大学出版会 Amazon davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp 前回からだいぶ間が空いたが、「恥辱感」をテーマにした4〜6章とジョン・スチュアート・ミルの自由…

人文書とTwitter

Twitterは辞めたけれど、気になる話題があったら、いまだに外部サイトを経由して検索などはしてしまったりしている。 すこし前になるが、いろいろと気になったのはKADOKAWAによる『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』の…

近況報告(引っ越し、猫を飼い始め、結婚、身内の不幸、コロナ罹患、異動など)

davitrice.hatenadiary.jp 昨年末にも挨拶記事を書いていたし、SNSを辞めてからは日々の生活や状況を書く場所がなくなったからわたしの近況が気になる人もいるだろうし(いるよね?)、今年1年のわたしの生活の変遷や最近の状況についてここで書いておこう…

インターネット時代におけるマスメディアの必要性(読書メモ:『マスメディアとは何か 影響力の正体』)

マスメディアとは何か 「影響力」の正体 (中公新書) 作者:稲増一憲 中央公論新社 Amazon マスメディアを研究する分野といってもさまざまにあるだろうが、本書の内容は「マスメディアが人々にもたらす影響をデータを用いて科学的に検証する研究分野」である「…

感情の普遍性と合理性(読書メモ:『一冊でわかる 感情』)

感情 (〈1冊でわかる〉シリーズ) 作者:ディラン エヴァンズ 岩波書店 Amazon 『福祉国家』、『ポピュリズム』、『法哲学』、『マルクス』、『古代哲学』、『懐疑論』などに続いてVery Short Introduction シリーズの邦訳書を紹介するシリーズ。 当たり外れも…

反共同体主義としてのリバタリアニズム(読書メモ:『自由はどこまで可能か』)

自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書) 作者:森村 進 講談社 Amazon タイトル通り、思想や哲学としてのリバタリアニズムの入門書。 本書の初版は2001年ともう20年以上前であるし、わたしが本書を最初に読んだのも学部生だったときだ。…

最近読んだ本シリーズ:『体育がきらい』&『サイエンス超簡潔講義 動物行動学』&『サイエンス超簡潔講義 うつ病』

●『体育がきらい』 体育がきらい (ちくまプリマー新書) 作者:坂本拓弥 筑摩書房 Amazon 著者は大学で体育やスポーツを教えており、また「体育哲学」という研究を行なっているそうだ。本書で哲学っぽいことが書かれるのは終盤になってからだが、身体を通じて…

内在的公正世界信念と究極的公正世界信念(読書メモ:『「心のクセ」に気づくには 社会心理学から考える』)

「心のクセ」に気づくには ――社会心理学から考える (ちくまプリマー新書) 作者:村山綾 筑摩書房 Amazon 「公正世界仮説」についてはいまや多くの人が知っていることだろう(小賢しいネット民好みの理論でもあるし)。しかし公正世界仮説(本書では公正世界信…

「怒り」はよくて「嫌悪感」はダメなのか?(読書メモ:『感情と法』②)

感情と法―現代アメリカ社会の政治的リベラリズム 作者:マーサ ヌスバウム 慶應義塾大学出版会 Amazon 前回の記事でも触れたように、『感情と法」の第2章と第3章では、おおむね「嫌悪感は不適切で理に適っていない感情だから法律に組み込んではいけないが、…

法律に「感情」が必要である理由(読書メモ:『感情と法』①)

感情と法―現代アメリカ社会の政治的リベラリズム 作者:マーサ ヌスバウム 慶應義塾大学出版会 Amazon 本書の序章や第1章などでまず強調されるのは、「感情はともかく非合理的であり、法的なルールを作るうえで感情に配慮することは常に間違いだ」(p.6)と…

読書メモ:『フェミニズムズ:グローバル・ヒストリー』(+『はじめてのフェミニズム』補足)

フェミニズムズ――グローバル・ヒストリー 作者:ルーシー・デラップ 明石書店 Amazon 本書の目的や、本書における「フェミニスト」や「フェミニズム」の定義は下記の通り。 本書ではフェミニストおよび活動家の女性たちとナショナリズム、宗教教義、帝国主義…

読書メモ:『なぜ美を気にかけるのか :感性的生活からの哲学入門』&『近代美学入門』

なぜ美を気にかけるのか: 感性的生活からの哲学入門 作者:ドミニク・マカイヴァー・ロペス,ベンス・ナナイ,ニック・リグル 勁草書房 Amazon 『なぜ美を気にかけるのか』は美学の入門書でもあるが、そのなかでも「美的価値」や「美的感性」「美的生活」の問題…

読書メモ:『人生の意味とは何か』

人生の意味とは何か (フィギュール彩) 作者:テリー イーグルトン 彩流社 Amazon Very Short Introduction シリーズの邦訳書を紹介するシリーズ(カテゴリを新設しました)。 U -NEXTの余っていたポイントを使ってビル・ナイ主演の『生きる LIVING』を観たと…

ユーモアのダークサイド(読書メモ:『笑いと嘲り』)

笑いと嘲り―ユーモアのダークサイド 作者:マイケル ビリッグ 新曜社 Amazon 先日に江原由美子の「からかいの政治学」を読んだ流れで、前々から図書館で見かけてタイトルだけは知っていたこの本も中古で購入して読了*1。 著者のマイケル・ビリッグは心理学者…

読書メモ:『哲学がわかる 懐疑論:パラドクスから生き方へ』

『福祉国家』、『ポピュリズム』、『法哲学』、『マルクス』、『古代哲学』などに続いてVery Short Introduction シリーズの邦訳書を紹介するシリーズ。 哲学がわかる 懐疑論──パラドクスから生き方へ 作者:ダンカン・プリチャード 岩波書店 Amazon 本書の冒…

読書メモ:『一冊でわかる 古代哲学』&『哲学がわかる 中世哲学』

古代哲学 (〈1冊でわかる〉シリーズ) 作者:ジュリア アナス 岩波書店 Amazon 『福祉国家』、『ポピュリズム』、『移民』、『法哲学』、『マルクス』などに続いてVery Short Introduction シリーズの邦訳書を紹介するシリーズ。 『一冊でわかる 古代哲学』の…

「からかいの政治学」(読書メモ:『増補 女性解放という思想』)

増補 女性解放という思想 (ちくま学芸文庫) 作者:江原 由美子 筑摩書房 Amazon 『増補 女性解放という思想』は昨年の12月にネット上の「からかい」に関する記事を書いた後にAmazonのほしいものリストから買ってもらったのだが、最近は「からかい」に関する…